スティーヴィー・ワンダー

スティーヴィー・ワンダー(1950年5月13日~)
「迷信」「愛するデューク」「涙をとどけて」

>>公式ウェブサイト

スティーヴィー・ワンダーYouTube

Superstition

盲目の黒人男性R&B歌手、ステイーヴイーのデビューは華々しかった。
ポピュラー音楽史上最年少の13歳で、「フインガーテイップス第2番」
を63年全米1位に送り込んだ。

以来順調にヒットを重ねてきたが、この作品に至るまで1位はデビュー
以外ない。しかし、この10年で彼は歌や楽器演奏だけではなく
ソングライト、プロデュースまでひとりでこなせる一方
マルチ・ミュージシャンに変身した。

その成長と成果を多くのファンに強くアピールした作品が、
10年ぶり彼2曲目の、この全米1位である。

この作品は彼がジェフ・ペックのために書いたもので、
当初ステイーヴイーはシングルで発売する気はなかったが、
モータウン側がこの楽曲の発表を強く求めた。

You Are the Sunshine of My Life

72年のアルバム「トーキング・ブック」から、スティーヴィーは
最初に「ビッグ・ブラザー」をシングルで発売する予定だった。

だが、モータウンが彼の考えに反対し、「迷信」をシングル発売、
余りある成果をあげたこの結果「ビッグ・・・」発売の案は完全に
消滅する。

そして続くシングルに選ばれた作品が、すべての人に愛を、
と歇った軽いスイング感を伴うたソフトなバラードである。

ステイーヴィー作品のなかでは異色といわれるが、確かに
それはこの曲をリメイクしている、アーティスト達の名前を
見てもわかる。

メル・トーメ&バディ・リッチ、エラ・フィッツジェラルド、
フランク・シナトラ等、ポップスではなくジャズやヴォーーカル
分野で人気が高い。  

Sir Duke

70年以降のスティーヴィーはR&B、レゲエ、アフリカン・ミュージック等、
積極的に様々な音楽の要素を吸収、消化してきた。

そしてアルバム「キー・オブ・ライフ」では、ついにその領域をジャズに
まで広げた。

それが彼の尊敬するミュージシャンの1人、デューク・エリントンに敬意を
払ったこの作品である。

4年に他界したエリントンはビッグ・バンド・ジャズの指揮者、ピアニスト、
ソングライターとして10年代後半から活動、「A列車で行こう」や「
キャラバン」等の代表作がある。

スティーヴィーは少年時代にデトロイトの黒人音楽専門のラジオの番組から
エリントンを知った。

生前の彼と共演する機会はなかったが、かなわぬ思いも込めて、作品は書かれた。

Just Called To Say I Love You

これはスティーヴィーが手がけた最初の全米1位映画音楽主題歌だ。

ジトン・ワイルダー監督&主演のロマンチック・コメディ映画
「ウーマン・イン・レッド」の主題歌。

女性歌手のディオンヌ・ワーヴィックがスティーヴィーを
この映画担当プロデューサーに推薦して実現したもの。

締め切り間際で依頼された主題歌の候補作が3曲届けられた。

レコード発売元のモータウンはこの3曲の出来に難色を示した。

後日、数曲の作品が追加され、そこにこのソフトで、ホップな
旋律の主題歌があった。

作品はビッグ・ヒット、同年の強力なライバル、プリンスや
ケニー・ロギンズらを押さえ、第57回アカデミー映画音楽主題歌賞
をスティーヴィーの楽曲が初受賞する。