SEKAI N0 OWAR
『Tree』

音楽という名前の冒険。SEKAI N0 OWARIのニューアルバム「Tree」には
そんな言葉か似合いそうだ。
前作『ENTER-TAINMENT』以降に発表したシングル曲を始めとして、
ここ2年半の活動とリンクする曲が数多く収録されている。

「アルバムって、写真の思い出のアルバムみたいなものだと思っているんですが、
変わることを恐れずにいろんなことにトライした2年半が詰まった作品になった
と思います」(Saori)

「聴いてくれる人の期待に応えるのではなくて、裏切っていくというか、次は何を
やって驚かせようかって、実験するのに近い感覚で、いろいろ試しながら作って
いきました」(Nakajin)
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花火の音を録音してリズムを作ったり、学校の校庭で吹奏楽の演奏を
録ったり、風呂場で録ったり。大きな音楽という印象を受けたのは彼らが
地球上にあるすべての音を楽器としていくような自由で大胆な発想で制作
しているからだろう。

「普通のことをやってもつまらない。音をヘヴィにすれば簡単に尖れるけれど、
そうじゃなくて教科書に載ってない音を作るのが自分たちなりの尖り方。

“こんなのハンドじゃないじゃん”って言われてたのが、曲を出し続けるうちに
普通になってきて、今はやりたいことを出来るようになった」(Fukase)

この新作、日常に根ざしたファンタジーが展開されているところもポイント
だろう。深遠なテーマを内包した歌詞、唯一無二のサウンド、そして
アグレッシブな姿勢。でありなから、幅広い層に支持されるポップさを備えて
いるところも見事だ。

「多くの人に受け入れられたことも力になりました」(DJLOVE)

『Tree』というタイトルは自称木フェチのFukaseの発案でステージセットに
巨大樹が導入されたことがもとで付けられた。

「今年は木の下でライヴをやっていることか多かったので、僕らの最近の
活勣のひとつの象徴みたいなものかなと」(Nakajin)

SEKAI N0 OWARIの音楽もどこか巨大樹に似ている。大きくて温かくて
タフ。
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SEKAI N0 OWARI プロフィール

2010年4月1stアルバム『EARTH』を発表し、翌年11月にトリプルリードシングル
「INORI」でメジャーデビュー。
2014年は、全国9ヵ所15公演の全国アリーナツアーで20万人を動員、10月には
富士急ハイランドで6万人規模の野外ワンマンを行った。
実験しながら教科書に載ってない音を作っていくことで自分たちなりの尖り方が
出来たんじゃないかと思う。